プールや海で遊ぶ前に要確認。 スマホの防水ってどこまで大丈夫なの?

日常で肌身離せず存在となりつつあるスマートフォンですが、先月Appleが発表されたiOS12では使用制限をかける機能が搭載されるなど、それほど人々の生活に密着しています。もちろん、ユーザーによっては、お風呂の時も肌身離さず使用している方もいます。

最近のスマートフォンは、防水・防塵はSIMフリーモデルにおいては当たり前の機能となっています。少し前までは日本独自の機能だったのに、すごい影響力ですよね。そして待ち遠しい方も多いと思いますが、もうすぐ夏本番です。プールや海にお出かけする人も多くなると思います。今回は海やプールでスマートフォンを使用して大丈夫なのか、よくある疑問をまとめたいと思います。

防水・防塵機能を確認しよう!


防水・防塵機能に対応しているスマートフォンであっても、その防水・防塵に対応している等級はスマートフォンごとによって違います。今回は直近で発売を開始した機種の等級を確認していきたいと思います。まずはXperia XZ2です。

Xperia XZ2やXperia XZ2 Compactの防水・防塵規格は上記の画像のようにIP65/68です。IP65となっていますが、「6」は防塵。「5」は防水の等級を表しています。では防塵における「6」の等級はどのようなものなのか。以下のように規定されています。

IP6X:粉塵が内部に侵入しない

防塵の規格において「6」は最上級の規格となっています。つまり現時点では「6」以上の規格は存在しません。まあ確かに粉塵が内部に侵入しないと規定されていることからもこれ以上の表現はありませんよね。

次に防水の「5」を確認したいと思います。防水の規格における「5」は以下のように規定されています。

φ6.3の放水ノズルから放出される12.5L/minの水流を、あらゆる方向から、外皮表面積1m2あたり1分間、延べ3分間以上の散水を行い、浸水がないことを確認する。

まあ簡単に言えば、トータル3分間以上、水をかけても浸水しないこととしています。ただXperia XZ2シリーズはIP68、つまり「8」の等級にも対応しています。「8」の等級は以下のように規定されています。

水没に対する保護を規定している。水没した電気機器が何分に渡りどれだけの水圧に耐えるかについては、メーカーと機器使用者が協議により取り決めた試験方法による。連続的に水中に置かれる場合に浸水しない性能が必要で、完全密閉構造が原則となる。

先ほどの「5」は水を吹きかけた場合ですが、「8」に関しては水没させても大丈夫ってことになります。このことからもXperia XZ2シリーズは水をかけても沈めても大丈夫ってことです。

次にGalaxy S9とGalaxy S9+の防水・防塵機能を確認したいと思います。公式のスペックを確認する限りIPX5/8とIP6Xに対応していると記載されています。表記の違いはありますが、Xperia XZ2と同じくIP65/68に対応してることになります。

Galaxy S9の公式ホームページにおいては「突然の雨でも安心です。」と記載されています。あとでまとめますが、このワードは非常に重要になってきます。

そして次にiPhone Xを確認して行きたいと思います。iPhone Xに関しては、Xperia XZ2やGalaxy S9と表現が異なり耐水となっています。ただいきつくところ防水と同じです。iPhone Xの防水・防塵規格はIP67に対応しています。防塵における等級である「6」はさきほどと同じですが、防水における等級の「7」は初めてになります。この「7」は以下のように規定されています。

IPX7は、水中への浸漬に対する保護を規定している。水深1mの水槽に、電気機器を30分間没し、浸水がないことを確認する。

30分間、浸水させても本体に影響はないと規定されています。ただXperia XZ2やGalaxy S9のIPX8よりは1個下のランクとなっており、常時浸透することはできないとなります。

特に人気の高い3機種の防水・防塵機能をみてきましたが、特にXperia XZ2やGalaxy S9に関しては、最大級の等級になっていることからも、プールや海で使っても大丈夫かなと思ってしまいます。

ただこれらの防水における等級のテストは「真水」の環境下で行われています。つまり海は塩が含まれていること。プールは塩素が含まれていることからも使用は推奨されていません。またお風呂なら大丈夫かと思われがちですが、お風呂は真水ではなくお湯です。このことからもお風呂での使用は推奨されません。

ならお風呂で使うなら、お湯につけなきゃ大丈夫と思われがちですが、スマートフォンは湿度にも弱いです。つまりお風呂でジップロックなどにいれて使用する方もいますが、湿度で壊れる可能性があります。

Appleのティム・クックCEOはApple Watchをつけたままシャワーを浴びていることを発言しており、さらに先ほどのGalaxy S9のホームページのように雨でも大丈夫と表記されていますが、完全に大丈夫とはいいきれない状態にあります。

なんだかんだ、お風呂で浴槽に落としても、海で使っても壊れない時の方が多いです。ただ万が一故障した場合、完全に保証対象外になるため保証もききません。まずは、水辺で使うなら自分が使っているスマートフォンが対応している等級が何なのかちゃんと確認したほうがいいです。楽しみにして海がスマートフォンが壊れて悲しい思い出にならないように気をつけましょう。

Sony XPERIA XZ2 64GB H8296 香港版
Sony XPERIA XZ2 64GB H8266 アジア版
Galaxy S9シリーズ

ソース:電気設備の知識と技術

画像参照元:SONY/Samsung/Apple

執筆者: Gazyekichi

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