「iPhone XS Max」こそSIMフリーモデルを購入するべきでは。デュアルSIMは魅力的

Appleは今後10年を見据えた、新型iPhoneとして昨年iPhone Xを発表しましたが、先日には第2弾となるiPhone XSとiPhone XS Maxを正式に発表しました。
事前情報通りといえば、通りの内容となっており、6.5インチのiPhone XS Maxの追加や、ゴールドモデルの追加、そしてRAMが4GBにストレージ512GBなど、確実にスペックアップしている一方で、特段驚きは少なかったと思います。
ただ個人的に驚きだったのがすべてのiPhone XSシリーズがデュアルSIMに対応したことです。従来のAndroidのように、物理的なSIMカードを二枚入れられるのではなく、仮想SIMカードであるeSIMと組み合わせることによって、デュアルSIMモデルを実現しています。
ただこのデュアルSIMモデルとは別に、物理的なSIMカードを2枚挿入することが可能なデュアルSIMモデルも中国市場限定で展開されます。むしろこのデュアルSIMモデルを待望していたユーザーも多かったのではないでしょうか。
今回はこの中国限定で発売されるデュアルSIMについて簡単にまとめたいと思います。

国内版との違いは?


従来と異なり、iPhoneのSIMフリーモデルはApple StoreもしくはApple Storeのオンラインショップで簡単に購入することができます。
iPhone5s以前、ドコモがiPhoneを取り扱う前までは主にドコモユーザーの方がSIMフリー版iPhoneを海外サイトを通じて購入するなど一定のニーズがありました。ただ、いまやキャリアモデルを購入したとしても以前よりSIMロックも解除しやすくなっており、SIMフリーモデルの需要は徐々に下がっていると考えることができます。
しかしながら中国版のiPhone XS Maxは訳が違います。DSDSに対応しているため、所謂格安SIMと併用することが可能なのです。
Androidでは当たり前になりつつある使い方がiPhone XS Maxかつ中国版とかなり限定されますが、ようやく対応したことになります。
つなみに中国で展開されるiPhone XS Maxのモデル番号はA2104になります。この対応バンドは以下のようになります。
1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/29/30/32/38/39/40/41

少なくとも、au、ドコモとソフトバンクと3大キャリアで問題なく使うことができますが、その対応バンドは良くも悪くもありません。電波環境を最大限享受したいのであれば、やはり国内版のSIMフリーを選択するべきです。
技適の問題もありますが、とりあえず国内では問題なく中国版が使えるとして、次に気になるのは国内版のSIMフリーモデルと何が違うのか。よく聞かれる質問があります。
まず国内版以外だと日本語に対応していないのではないかとよく質問を受けます。そんなことはないです。逆に国内版においても、日本語以外の言語に設定することができます。
そして次にApple Payに対応しているのか。初めて日本国内でApple Payが利用可能になったiPhone7とiPhone7 Plusに関しては、日本国内のみでしかApple Payは使用できませんでした。
それもそのはず、SuicaやIDなどの電子マネーの基盤となっているFeliCaが国内版のみにしか搭載されていなかったので、海外モデルは日本国内でSuicaなどを使用することができませんでした。
しかしながら、iPhone8シリーズとiPhone Xに関しては、世界中で発売されているすべてのモデルにFeliCaチップが搭載されていることが判明しています。つまり海外で発売されているiPhone8シリーズもしくはiPhone Xであれば、アクティベートすれば、日本国内でApple Payが利用可能になります。
つまりiPhone XSシリーズ、そしてiPhone XRに関しても、まだiFixitなどが分解レポートを公開していないため確定ではありませんが、FeliCaチップを搭載している可能性が高いと考えることができます。このことからも中国版であっても日本国内でApple Payを使える可能性は非常に高いと判断することができます。
そして最後に地味な違いですが、中国版に関しては、カメラのシャッター音はならないと判断できます。厳密に言えば、カメラの音を消音化することができます。
国内版に関しては、消音化できない仕様になっていますが、消音化できないiPhoneが発売されている国は世界中でほとんどありません。つまり消音化できるのが当たり前なのです。
日本では盗撮などの犯罪の助長になる可能性があることからも消音化できない仕様になっていますが、いまや無音カメラなどのアプリが溢れていることからもほぼ意味がない仕様となっています。
ざっくりですけど、国内版と中国版との違いを簡単にまとめると以下のようになります。
対応バンド: 国内版のほうがもちろんいい。
Apple Pay: どちらも問題なく使える。
カメラの音: 中国版のみが消音化できる・
デュアルSIM: 中国版のみSIMカードを2枚挿入できる。
こんな感じになります。国内で発売されるiPhone XSとiPhone XS Maxにおて、eSIMに対応していので実質デュアルSIMモデルですが、まず、先日開催されたAppleのイベントにおいて、日本のキャリアはeSIMに対応していないことが明らかになっています。
つまり少なくとも、キャリアがeSIMへの対応を発表し、さらにAppleがアップデートをしない限り、eSIMすら使えないのです。つまりシングルSIMモデルとして考えたほうが無難です。
日本ではあまり浸透していないデュアルSIMモデルですが、今後より格安SIMの存在が大きくなればなるほど、デュアルSIMモデルの需要も大きくなると考えることができます。iPhone XS Maxのみが物理式なデュアルSIMに対応していますが、今後発売される地域が中国からどんどん広がっていく期待してしまいますよね。

Apple iPhone XS Max A2104 256GB 香港版
Apple iPhone XS Max A2104 64GB 香港版
Apple iPhone XS A1920 256GB 香港版
Apple iPhone XS A1920 64GB 香港版

参照元:Apple 公式

執筆者: Gazyekichi

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