iPhoneで確認しよう。海外スマホのDSDSとDSDVの違い。

日本で発売されている機種の多くはSingle SIMモデルとなっていることからも、あまり気にすることはありませんが、海外のSIMフリーモデルを購入する時は、まずDual SIMモデルなのか、それともSingle SIMなのか確認する必要性があります。例えば、直近の機種で見れば、日本やイギリスで発売されているモデルはSingle SIMを採用しており、一方で香港などアジア圏で発売されているのはDual SIMになります。

なのでまず自分が購入したいのは、Single SIMなのかそれともDual SIMなのかに合わせて購入先を選ぶべきです。とはいっても、海外版SIMフリーを購入する人の多くはDual SIMモデルを選びます。となると次に気にする必要性があるのは通信方式。さて今回は初めてDual SIMに対応したiPhone XS Maxを例にDual SIMの通信方式について簡単にまとめたいと思います。

 

DSDSとDSDVの違い。

昨年発売を開始したiPhone XS Max/iPhone XRの主に中国向けのモデルは、iPhone史上初となるDual SIMに対応しました。Appleとしてはそれ以外の地域で発売されるモデルもeSIMに対応していることから、実質全てのモデルがDual SIMに対応したとアピールしていますが、従来で言う、SIMカードを2枚入れることが可能なのは、iPhone XS MaxとiPhone XRの中国向けモデルのみになります。

iPhone XS MaxとiPhone XRが対応した通信方式がDSDSになります。このDSDSは、Dual Standby Dual SIMの略称です。そして海外版のSIMフリーの多くが対応しているのがこのDSDSになります。一方でGalaxy やHuaweiなど一部の機種が対応を開始しているのがDSDVになります。ではこのDSDVとDSDSが何が違うのか簡単にまとめると以下のようになります。

通信方式 DSDS DSDV
SIM1枚目 SIM2枚目 SIM1枚目 SIM2枚目
スタンバイ
通信 4G/3G/2G 3G/2G 4G/3G/2G
SIMの同時利用 ×
VoLTE ×

まずDSDSは片方のSIMで4Gで通信している場合、もう片方のSIMでは4Gでは接続できなくなります。また片方のSIMで通話もしくはデータ通信をしている場合、もう片方のSIMは使えなくなります。なのでよく、一枚目のSIMが通話用で、2枚目のSIMがデータ用として使い分けをしている人がいますが、DSDSの場合、同時接続ができないため、通話をしながら、もう片方のSIMで調べ物をしたりすることが不可能です。

なので通話をしながら、何か調べ物をしない人はいいかもしれませんが、国内のキャリアモデルができることがいざできないとなる非常に不便に感じます。もちろんDual SIMに何を求めるかはユーザーによって違いますが、その辺、DSDVは、片方のSIMで通話をしながら、もう片方のSIMでデータ通信ができます。なので格安SIMとの組み合わせで通話用と通信用で分けてSIMを使っている人にはDSDV対応機種がおすすめになります。

そしてDSDVの大きな特徴としては、VoLTEに対応していることです。もちろんDSDVに対応している機種だからといっても、必ずVoLTEで通話できるかは別の話になります。これは使用しているSIM自体がVoLTEに対応している必要性もあるので。

今ままでキャリアモデルしか使ってこなかった人からすれば、最新機種はVoLTEが当たり前で、通話が繋がるのも早ければ、音質もクリアです。これがDSDSになるとVoLTE非対応になるため、地味に音質が異なります。個人的には、これだけでもかなりストレスに感じます。

iPhone XS MaxそしてiPhone XRで初めてDual SIMに対応したのは嬉しいですけど、10万円を超えるハイエンドモデルがなぜDSDVに対応しなかったのか非常に気になるところです。今回まとめたようにDSDVに対応しているだけで、Dual SIM仕様のiPhone XS MaxとiPhone XRはもっと売れたと考えることができます。次のiPhone XI/iPhone XI MaxではぜひDSDVに対応して欲しいところですよね。

海外版のSIMフリーモデルを購入する時は、今回の通信方式や、SIMの仕様など、慣れない人にとっては聞き覚えがなく地味にハードルが高く感じると思います。購入した後に後悔しないようにするために、SIMの仕様と、Dual SIMなら通信方式、そしてスペックや、対応バンドなどをしっかり確認して購入するようにしましょう。Dual SIMに慣れると、今までと異なるSIMの使い方ができるので、必然的にSIMカードの見直しにも繋がり、結果月々の料金を安くできる可能性も十分にあります。気になる人はぜひ当サイトでDual SIM仕様の機種をチェックしてみてください。

Apple iPhone XS Max A2104 512GB 香港版
Apple iPhone XS Max A2104 256GB 香港版
Apple iPhone XS Max A2104 64GB 香港版

Apple iPhone XR A2108 256GB 香港版
Apple iPhone XR A2108 128GB 香港版
Apple iPhone XR A2108 64GB 香港版

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執筆者: Gazyekichi

1 個のコメント

  • DSDVとDSDAを間違えているようです。
    DSDVは双方4G待受が可能なのがメリットであり、
    > DSDVは、片方のSIMで通話をしながら、もう片方のSIMでデータ通信ができます。
    は、P30のようなDSDA機でのみ可能です。

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