タブレットは衰退へ。これからの時代は折りたたみ式を採用した「Galaxy F」や「Huawei F」が中心に。

「スマートフォン」が初めて登場してから早くも10年以上経過し、2007年にはiPhoneが。2009年にはSONYのXperiaやSamsungのGalaxyが登場し、気がつけば、時代の主流はいわゆるガラケーからスマートフォンへ移行しました。スマートフォンも発売当初は3.5インチのディスプレイなどを搭載しており、今では信じられない程小さかったですよね。

2019年は、GalaxyやXperiaにとって節目となる10周年になりますが、ではこの10年でスマートフォンはどのような進化を遂げたのか。ディスプレイが大きくなり、搭載されるカメラは良くなり、さらには、処理性能もパソコン並みにになりつつありますが、これらスペックの進化は、技術の進歩による順当な進化であって、大きな進化ではありません。

それこそ、スマートフォンが久しぶりに進化したと感じたのは、Galaxy S8シリーズで初めて採用されたinfinityディスプレイの搭載。長らくディスプレイのアスペクト比は16:9が採用されてきましたが、Galaxy S8シリーズを皮切りにアスペクト比18:9へと大きく変更され、スマートフォンのデザインが大きく変更されるきっかけにもなりました。

とはいえ、アスペクト比が変更されたといってもデザインが変更されただけと言われればそれまでかもしれません。しかしながら、今年はスマートフォンにとって大きな転換期になる可能性があります。5Gはその一つかもしれませんが、あくまでも通信技術の進化によるものであって、スマートフォンを大きく変えるものではありません。

今年注目すべきは、SamsungやHuaweiがついに登場させる折りたたみ式です。さて今回はこの折りたたみ式を採用した機種について簡単にまとめたいと思います。

 

折りたたみ式機種。

Samsungの幹部の話によると、折りたたみ式は未来のスマートフォンの姿であると明言しています。また執筆時点では、正式に発表されていないGalaxy Fですが、今年以降のGalaxyシリーズの中心になるべき存在だとされており、一部情報によれば、10年近く継続してきたGalaxy SシリーズとGalaxy Noteは統合され、一つのシリーズに再編されると予測されています。

その上で、この折りたたみ式を採用したGalaxy Fをシリーズ化する可能性が高いとされています。それだけSamsungにとって、折りたたみ式を採用した機種は重要な位置付けになると判断することができます。折りたたみ式を採用することによって、ユーザビリティがどのように変わるのか今のところは正直判然としません。

ただ一つ言えるのはタブレットはより衰退すると考えることができます。ピーク時程の勢いがないとはいえ、iPadを中心にタブレットは教育やビジネス、医療の分野で幅広く活用されており、重要なツールの一つであることに間違いはありません。ただもちろん問題点もあります。例えば学校の授業で子どもたちが使う上で、現行のタブレットの大きさは最適なのか。

タブレットの大きさが便利だけど弊害になることが多いという意見はよく聞きます。一方でスマートフォンはこれ以上を大型化してしまうとユーザビリティが下がり、タブレットがこれ以上小型化してしまうと同様にユーザビリティが下がります。だからこそ、これからはスマートフォンとタブレットの長所を合わせた折りたたみ式が日常からビジネスまで今後活躍していくと考えることができます。

ただもちろん折りたたみ式に問題がないわけではありません。Samsungは20万回程度折りたたんでも支障がない耐久性を実現をした有機ELディスプレイの開発に成功しているとはいえ、ビジネスシーンでの利用などを想定すると、20万回という数字はすぐに超えてしまう可能性も十分に考えられます。また有機ELディスプレイの原価コストがまだまだ高いのに、フレキシブル有機ELディスプレイの原価コストはさらに高いと考えることができます。

つまり本体価格が高いということです。なおさら世界1位のサプライヤーであるSamsungでさえ、フレキシブル有機ELディスプレイは月20万台の分しか作れないとされているので、当面原価コストが高い状況は続きそうなので。

ただGoogleがいち早く折りたたみ式に最適化したAndroidを開発しているように、今後の中心は間違いなく、折りたたみ式になります。この折りたたみ式に関して、Samsungは100万台程度、Huaweiは20万台程度生産するとされていますが、その台数からも市場限定モデルになる可能性が高く、日本で発売される可能性は低いと考えることができます。

少なくともHuaweiやSamsungにとって、日本は重要市場ではないので。だからこそ、SIMフリーモデルが重要になってきます。日本ではあまり展開されていない状態で、いち早く折りたたみ式を採用し、最適化する。そうすることで、世界と比較して遅れて始まる日本での折りたたみ式機種において、日常から、ビジネスにおいて様々なシーンにおいて大きなアドバンテージを獲得できると考えることができます。

執筆者: Gazyekichi

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