古いスマホでも正規パーツで修理。だから安心!!【スマホ修理ならSTF-Phone 後編】

STF-Phoneの修理担当者インタビュー後編は、修理部品のストックおよび調達方法をお伺いしつつ、実際に修理する現場も見せてもらった。写真ではわかりにくいが、その神のような手さばきをとくとご覧いただきたい。

iPhoneならひととおり基板ストックあり

――修理部品をストックしているのは、どのあたりの端末なのでしょう?

修理担当 iPhoneは3Gから全部あります。iPhone Xの液晶やアウトカメラのストックも常備していますが、最新機種ですし、液晶が高価な為これを持っているところは少ないと思いますよ。今のところ都内だとうちだけかもしれません。

AndroidはGalaxyやXperiaの人気機種を中心に、最近はZenFoneも多いのでこのあたりもストックを持つようにしています。

あと古い機種のストックを置いても、そもそも古い機種は修理できない、という修理店が多いですね。私はスマホ修理の初期からずっといまでも現場で修理してますが、当時現場でやっていた人はもう偉くなってて修理していないんですよ。いま現場を任されている人は若い人材が多く、その人たちは古い端末の修理経験がないのでノウハウがまったくないんです。

iPhoneなら全部中身は同じ、というわけではなく、機種ごとに違うのはもちろん、出荷時期によって違う場合もあります。ある程度は資料や書物としてまとめられていますが、やはり実際に触ったことがある端末でないとなかなか難しいと思いますね。

必要な部品を世界中で探して取り寄せる

――海外スマホを他のお店で修理しようとすると……。

修理担当 断られるでしょうね。「うちでは扱ってないんで」と。『STF-Phone』で売った商品はもちろん、他店で買ったものでも修理します。私自身が新しモノ好きなので、むしろ触ったことない端末だと腕が鳴りますね。

あとどんなスマホでも、海外にいる日本人仕入担当が必要なパーツを見つけてきます。完全に生産終了でもうどこにもない、ということになれば無理ですが、そうでないかぎりトコトン探して修理対応いたしますよ。

先日、まったく見たことのなかたスペインのスマホを修理したんですが、本体カバーを開ける作業ひとつとっても難しかったですね。最近はあまりないタイプのものだったので、似たような機種の経験がなかったら開けるときに失敗していた可能性もあります。

でも、こういってはアレですが、初めて修理する端末はちょっと興奮しますね。「この機種を分解した最初の日本人は私かも」とか(笑)。修理終わったときの達成感は、他の機種では味わえないものでした。

――むしろそういう端末を修理したい?(笑)

修理担当 そこに高い山があるなら、登りたいですね(笑)。

――メモリの内容は残したまま修理を行うんですよね。
修理担当 はい、OSのアップデートも行いません。そのままお返しします。ただ、故障の状況によって中身がなくなっているケースもあります。水没か高電圧か……いずれもパーツがショートしてしまうパターンです。このときは修理はできても、メモリを復活させることはできません。

パイナップル漬けを修理!?

――とくに印象に残っている修理などありますでしょうか。

修理担当 iPad miniの水没、という珍しい修理はよく覚えてますね。iPadで水没ってまずないんですよ。いつどこで水没?と思ったら、リュックを洗濯するとき、iPad入れっぱなしで回してしまった、という(笑)。

あとスピーカーから音が出ないiPhoneが届けられたことがありました。送り主は沖縄在住で、iPhoneがパイナップルに刺さった、と(笑)。詳細を確認したら、パイナップルを集荷するのに木に登ってて、そこからiPhoneを落としたらパイナップルに刺さってしまい、スピーカー部からパイナップル汁が染みこんでしまったようなんです。本体を開けたら、確かにパイナップルのニオイがしました(笑)。

――日本はiPhoneユーザーが6割以上とも言われていますが、修理の割合も同じですか?

修理担当 そうですね、やっぱりiPhoneのほうが多いです。iPhoneはアップルがOSもハードも作っているので、ハードウェアや修理情報はすぐ情報が回ってくるのですが、Androidだとメーカーごとに、端末ごとに大きく違うので、その情報を集める段階で苦労することもあります。うちでは日々修理情報も集めていますので、どんな機種でも可能な限り対応いたします。

――では最後にひと言お願いいたします。

修理担当 最新機種はもちろん、古いスマホもガラケーも、iPodなども修理いたします。iPod Classicは中のハードディスクがもう製造していないのですが、そのかわりSSD化することが可能です。携帯端末の修理についてであれば、何でも気軽にご相談ください。

修理現場を見せてもらった

ということで今回、「液晶が映らなくなった」という端末を修理する現場を見せてもらうことに。

これは修理の七つ道具。ドライバーやオープナー、歯ブラシなどが入っている。

修理時、下に敷いているのは鍋掴み。「いろいろ試してみた結果、これが一番使いやすかった」ということで、ずっと愛用しているという。修理中に外した細かいネジは、このくぼみに収まるので転がることもなく、ちょうどいい。

まずは液晶部分を交換。手際よくサクサクと端末を分解していく。ネジはいろんなサイズのものが使われているが、どこにどのネジが使われているか、何度か開けている端末ならすべて把握しているという。

液晶を交換してみたが映らない。基板側に問題がありそうなので、基板洗浄を行う。
基板洗浄後もやはり映らない。iPhoneの映像をPCモニタに映すアダプタを使って外部出力してみたところ、これは映った。つまり、液晶を管理するICチップの不具合であることが判明。基板を修理しなければならない、ということがわかった。

『STF-Phone』で販売したスマートフォンはもちろん、他店で購入したもの、もう何年もまえの携帯でも修理の相談に乗ってもらえるということなので、何か困ったことがあったらまずは連絡してみよう。
iPhoneなら3G~XSまで対応可能です!長く大切に使われている方にも嬉しいサポート!
当店ならスマホ以外にもiPod / iPadの修理も可能です!お気軽にご相談下さい。

執筆者:松井ムネタツ

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