日本ではまだまだシェアが低いHuaweiですが、格安SIM向けの安価なSIMフリーモデルの展開や、キャリアとの積極的なキャリアモデルの展開などによって、少しずつ認知度とシェアが拡大しています。少なくとも今年の1月から10月までの国内シェアにおいては、SONYのXperiaを抜いて3位までに拡大しています。
一方で海外では爆発的なヒットとなっているHuawei Mate20シリーズの最上位モデルであるHuawei Mate20 Proは先日の情報からも日本国内で展開される可能性が高いと予測されていました。詳細は「15万円以上でも満足できる完成度の高さ。「Huawei Mate20 Pro」の良かったこと。悪かったこと。」をご参照下さい。
ただHuawei Mate20 Pro以外のHuawei Mate20シリーズの展開は全く判然としない状況となっており、特に7.2インチの大型ディスプレイを搭載し、日本国内ではいまだ根強い人気があるXperia Z Ultraの後継機種としてかなりの注目を集めていたHuawei Mate20 Xの展開が非常に気になるところでした。
しかしながら先日Huaweiが開催したイベントにおいて、Huawei Mate20 Xが日本国内で正式に展開されないことが判明したので簡単にまとめたいと思います。
海外版SIMフリーモデルが唯一に。
先日11月28日に開催されたHuaweiのイベントにおいてHuawei Mate20 Proが正式に発表され、すでに発売を開始しています。ソフトウェアの部分はまた別の話になりますが、ハードの部分に関してはグローバルモデル(海外版SIMフリー)と同じく、デュアルSIM仕様となっており、さらに日本独自の対応バンドにも対応するなど、日本市場に最適化されています。
一方でFeliCaが未搭載のためおサイフケータイには対応していません。Google Pixel3シリーズが、キャリアモデル、そして国内版SIMフリーモデルともに、FeliCaに対応しているだけあって、Huawei Mate20 Proにも期待していたユーザーが多かったのではないでしょうか。またHuawei Mate20 ProはSIMフリーモデルとして発売され、本体カラーはTwilightとBlueの2色展開となっています。
一部MVNOと家電量販店で購入が可能となっています。今までは安価なモデルがメインの展開となっていたHuaweiですが、今回安価なHuawei Mate20 Liteと高価なHuawei Mate20 Proを同時に展開することになっており、さらにHuawei Mate20 ProにおいてはメインカラーであるTwilightを展開したことからも、日本市場においてかなり積極的であると考えることができます。
またこのHuawei Mate20 Proは国内版SIMフリーモデルだけではなく、ソフトバンクからキャリアモデルが発売することが判明しています。ただSIMフリーモデルと仕様が異なり、まずシングルSIMであること。そして本体カラーがBlueとBlackの2色展開になり、ソフトバンクではTwilightは展開しません。
執筆時点では予約開始日が12月7日であることは判明していますが、発売日に関しては12月中旬以降となっているのみで、少なくとも12月中には購入が可能になると考えることができます。このことからも、今回のイベントで発表されたHuawei Mate20シリーズは、Huawei Mate20 Proの一つとなり、待望されていたHuawei Mate20 Xや普遍モデルであるHuawei Mate20、そして最高級モデルであるHuawei Mate20 RSの展開はされないことになります。
特にHuawei Mate20 Xの発売を期待していたユーザーの声が散見されていたので非常に残念な結果となってしまいました。こうなるとHuawei Mate20 Xは海外版のSIMフリーモデルを購入することが唯一の入手方法になります。7.2インチの大型ディスプレイを搭載したハイエンドモデルはなかなか存在しません。だからこそXperia Z Ultraの後継機種として注目されるのです。
詳しいスペックに関しては「Xperia Z Ultra難民を救う唯一の救世主に。「Huawei Mate20 X」は爆発的なヒットになる予感。」をご参照下さい。今回のHuaweiのイベントをみる限り、最も反響のあるHuawei Mate20 ProをSIMフリーモデルとして展開するなど、積極的な攻勢にも見えますが、一方で他のハイエンドモデルを展開しないなど保守的な一面を見ることもできます。
そして何よりHuaweiにとって日本市場は今後力を入れていく市場であることに間違いはありませんが、優先市場ではありません。発表・発売が遅すぎます。こうなってくると、やはり海外版SIMフリーを一足先に購入して、いろんな意味で所有感を満たす。これが一番だと感じてしまいます。Huawei Mate20 Xが気になる人はぜひチェックしてみて下さい。
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Via Huawei
執筆者: Gazyekichi
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