皆様は海外旅行時の通話の利用をどうされていますか。
1. いつも海外用のWi-Fiルーターをレンタルされている方
持ち物は基本的に以下の2つのセットですね。
① 自分がいつも日本国内で使用しているスマホ
② レンタルした Wi-Fi ルーター
このうち、②の Wi-Fi ルーターの方には通話機能は無いので、通話を行いたい場合は①の自分のスマホを使うことになります。
このとき、通話をしたい相手が LINE など、自分のスマホで使っているアプリと同じ物を使っているのであれば、そのアプリの無料通話を利用した方が良いでしょう。
しかしながら、現地のレストランに予約で電話をかける場合など、一般の固定電話や携帯電話番号に電話をかけなけれなならないこともあるかも知れません。
そんな時は LINE の利用者であれば、LINE Out というサービスを利用すると良いでしょう。
LINE Out は LINE から一般の電話番号宛の通話サービスで、相手が LINE の利用者でなくても電話をかけることができます。世界のどの国に旅行中であっても、インターネットにつながってLINEが利用可能な状態であれば、利用することができます。
LINE Out には、LINE Out Free といって、短い広告を閲覧すると、一般電話向けの数分間の通話を無料で行えるようになるサービスがありますが、通話先となる国が限定されており、更に 1 回あたりの通話分数は国にもよりますが、概ね 3 分以内です。そのため、大事な用件にこういった無料通話を利用することはお勧めできません。
LINE Out にはコールクレジットといって、通話分数を事前に購入する仕組みがありますので、これを事前に購入して必要な通話を行うのが良いでしょう。
LINE STORE では、最小 120 円のクレジットから、最大 6,000 円のクレジットまで購入することができます。
通話料金は、国や相手先の回線種別(固定電話・携帯電話)によって異なりますが、多くの国で 1 分あたり数円という低料金になっています。
※ LINE のサービスに関する料金等の提供条件は本記事公開日時点の内容をご案内しています。
2. 海外旅行中には通話しか利用しないという方
そもそも海外旅行時には通話しか利用しないという方は、海外用の Wi-Fi ルーターを借りる必要がありませんので、1.でご説明したような利用法は全く当てはまりません。
通話先がせいぜい日本の家族であったり、現地で待ち合わせている友人であったり、現地で利用するレストランなどに限られ、用件が済めば直ぐにでも通話を終了するといった使い方の場合、多少通話料が高くても日本の携帯電話会社の国際ローミング通話を利用して問題無いように思われます。
ただ、日本の携帯電話会社の国際ローミング通話を利用する場合、渡航先国によって通話料は異なるものの、大雑把に言って、発着信通話ともに 1 分あたり 150 円前後の通話料がかかっているという感覚は持っていた方が良いでしょう。
また、日本の携帯電話会社のサービス以外にも、 モベル(Mobell) という会社が「 ワールド携帯電話 」という通話専用の携帯電話を販売しています。
190 以上の国で利用することができ、基本料金等がかからないので、通話の利用が無い限りは全く費用がかからずに世界各国で通話可能な携帯電話を持ち続けることができます。
ただし、このサービスはイギリス以外の国で利用する場合は日本国内大手の通話料よりも高い状況があります。
通常、日本の携帯電話会社のローミング通話は、① 滞在国内向け通話、②(滞在国から)日本向けの国際通話、③(滞在国から)日本以外向けの国際通話、④ 着信通話の 4 つの区分で料金が設定されているため、 ワールド携帯電話 の通話料金をこれに当てはめて比較したものが下の表です。
国 名 |
通話種別 |
ワールド携帯 |
docomo |
hellosim |
アメリカ |
滞在国内通話 |
380 |
125 |
64 |
日本向け通話 |
290 |
140 |
64 |
|
日本以外向け国際通話 |
380 |
265 |
64 |
|
着信通話 |
180 |
175 |
無料 |
|
中国 |
滞在国内通話 |
380 |
75 |
102 |
日本向け通話 |
290 |
175 |
102 |
|
日本以外向け国際通話 |
380 |
265 |
102 |
|
着信通話 |
180 |
145 |
無料 |
|
イギリス |
滞在国内通話 |
90 |
80 |
35 |
日本向け通話 |
90 |
180 |
56 |
|
日本以外向け国際通話 |
180 |
280 |
35 or 56 |
|
着信通話 |
無料 |
110 |
無料 |
|
オーストラリア |
滞在国内通話 |
380 |
80 |
69 |
日本向け通話 |
290 |
180 |
69 |
|
日本以外向け国際通話 |
380 |
280 |
69 |
|
着信通話 |
180 |
80 |
無料 |
※ 表中は全て 1 分毎の通話料金(「単位:円」)
※ hellosim の料金はドル建てであるため、1 ドル=115 円のレートで日本円に換算
上の比較表を見る限り、少なくとも日本国内大手の携帯電話契約がある人であれば、 ワールド携帯電話 よりも 国内大手の国際ローミング通話 をそのまま利用した方が、渡航先での通話費用をかなり抑制できるでしょう。
でも・・・、
『通話ができて、しかも世界各国で利用できて、基本料金等の維持費用がかからずに、もう少し通話費用が安くなるようなサービスは無いのだろうか?』
そんな風に思われた方には、hellosim というプリペイド式のグローバルローミング SIM カードをお勧めします。
上の表には hellosim の料金も掲載していますが、 ワールド携帯電話 や国内大手携帯電話会社のサービスより割安の通話料になっています。また、hellosim は基本料等の維持費が全くかからず、通話などの利用が無い限り、一切料金はかかりません。
なお、hellosim は SIM ロックがかかっていない(SIM フリー)携帯電話やスマホに装着しなければ利用できませんが、海外スマホ STF では、この hellosim だけでなく、SIM フリー携帯電話やSIM フリースマホも販売しています。hellosim について、詳しくはこちらのページをご覧いただくほか、お気軽にお問い合わせください。
執筆担当:通信漫遊部
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