iPhoneの時代は終焉に。Huawei Mate30シリーズでHuaweiが世界1位のシェアを獲得する可能性も。

日本ではいまだに50%近くのシェアを獲得しているiPhoneですが、海外ではそこまで日本ほどの人気があるわけではありません。それこそ、Appleの本家本元であるアメリカにおいて、Appleのシェア率は1位ですが、2位のSamsungとほとんどシェア率に差はありません。つまり今後のSamsungのマーケティング戦略によっては、Appleを抜いて、アメリカでシェア1位を獲得する可能性も十分に考えられます。

また2018年の第2四半期において、長らくSamsungとAppleで業界のシェアを独占してきましたが、HuaweiがAppleを抜き、世界2位のシェアを獲得し、さらにHuaweiは年間で30%程度の成長を維持している中で、Samsungは成長を維持するどころか、そのシェアをが少しずつですが減少していることからも、Huaweiが世界1位になるには時間の問題であるとされています。

さて今回Phone Arenaによると、Appleは2019年の第一四半期において、ターゲット市場である中国において大幅にシェアを減少させていることが判明したと報告しているので簡単にまとめたいと思います。

 

中国では非常に厳しい状況に。

さて上記の画像は、データ分析会社であるCanalysが公開した2019年第1四半期における中国市場の出荷台数に基づいた成長率をまとめたものになります。中国市場であるからこそ、中華系のベンダーが強いかと思いきや、Huawei以外のXiaomiやOppoなど軒並み苦戦していることを確認することができます。少なくとも今回公開されたデータを確認する限りではHuaweiの一人勝ちとなっていること確認することができます。

Huaweiは2018年第一四半期においては2120万台を出荷したとされていますが、2019年第1四半期においては2990万台出荷している可能性が高く、その成長率は、41%と、かなりの成長率になること確認することができます。

しかも今回のデータはあくまでも第一四半期になるため、3月26日に正式発表されたHuawei P30やHuawei P30 Proはほぼ含まれていないと判断することができます。と考えると恐ろしいですよね。Huawei Mate20シリーズがじわじわ出荷されている可能性も十分に考えらますが、その多くはミドルレンジモデルやエントリーモデルが支えていると判断することができます。

一方でAppleに関しては、6.5万台の出荷をしており、シェア率は7.4%とであることを上記の画像からも確認することができます。ちなみにAppleは2018年の第一四半期においては9.3万台出荷しており、その成長率は-30%とかなり厳しい状況となっています。とは言え、中国市場においてシェア5位は維持した状態となっています。

今年の始めからAppleはiPhone XRの値引きを開始し、一時期売上実績も改善したとされていましたが、第一四半期とトータルでみると、思うような数字改善には至らなかったと判断することができます。特に廉価モデルであるiPhone XRが中国で売れない理由として、一つは本体価格が高いから。そして2つ目の理由として、Androidのほうがより安く、そして高性能な機種が数多く存在しているからだとされています。

一時期はAppleのブランド力が、経済成長する中国のユーザーにぴったりはまり、かなりの売上を記録していましたが、今や中国の経済成長も鈍化しており、さらにiPhone以上にAndroid機種の方が進化していることからも、ブランド志向ではないユーザーはiPhoneから一気に離れたと考えることができます。今後新型iPhoneはさらに値上がりをする可能性が高いと予測されていることからも、さらに厳しい状況が待ち構えていると判断することができます。

ただちょっと面白いのは2018年のデータになりますが、中国市場で最も売れた機種別のランキングが上記の画像になります。ベンダー別で確認すると、かなり厳しい状況となっているAppleですが、機種別だと、iPhone Xが2位に。そしてiPhone 8 Plusが6位にランクインしていることを確認することができます。つまり機種としてはかなり魅力があると判断することができます。

とはいえiPhone XSやiPhone XS Maxなどの最新機種がランクインしていないことからも、問題は本体価格であることをはっきり確認することができます。なので、中国でのシェアをより獲得するには、より控えめな価格設定にする必要性があると判断することができます。一方でベンダー別では圧倒的に1位であるHuaweiは機種別では全くランクインしていません。

このことからも、豊富なラインナップがHuaweiの成長を支えていると判断することができます。真逆の戦略ともいえるHuaweiとAppleですが、どんなに頑張っても正直世界2位のシェアを奪還することは難しいと思います。そしてAppleにとって重要な市場でもある日本で分離プランに移行することを考えると、今後Appleはさらに厳しい状態に追い込まれるとも考えることができ、それこそ高価格化して一部の富裕層しか買えないブランドのスマートフォンになりそうですよね。今後の動向に要注目です。

 

via Phone Arena

執筆者: Gazyekichi

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です